お知らせ
保険のネクトからのお知らせ 2024年4月号
今年4月から、小児の予防定期接種として従来のものへ新たにHib感染症を加えた5種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、Hib)が開始となります。
また、麻しん(はしか)の流行に伴い、ワクチン接種希望者による医療機関への問合せが増加しているとの報道もされています。
そこで、ワクチン(予防接種)とは何か?について改めて詳細を確認してみましょう。
■そもそもワクチンとは?
ワクチンとは、特定の病気に対して体に免疫をつけたり強化するために投与するもの。
接種により、自身が病気にかかる可能性を減らしたり、社会に感染が拡大することを防ぐことができます。
■ワクチンの有効率って?
ワクチンの効果を示すのが「有効率」。
有効率は、接種後の血清中の抗体を見る手法(免疫原性)や発症率の違いを比較する方法(臨床試験)など、いくつかの方法があります。
気を付けたいのは、「有効率」が何を示すかということ。
例えば「ワクチン有効率が90%」と聞くと、100人中90人が感染しなくなる……と思ってしまうかもしれませんが、実際は「ワクチンを接種しなかった時に発症する人数が、ワクチン接種した場合に何%減るのか」ということなのです。
「接種したから感染症にはかからない」という保証にはならないため注意が必要です。
■副反応とは?
発熱や腫れといった、接種したことにより、発生する症状を副反応と呼びます。
大抵は軽く短期間で治りますが、極めて稀ではあるものの、重篤な症状が発生することも。
万が一健康被害が生じた場合は、健康被害救済制度が用意されています。
■大人の予防接種は不要?
幼少期(公費対象期間)に受けそびれてしまったが接種したい、という場合や、A類(公費負担)・B類(一部公費負担)の疾病以外の予防接種の場合には自費で任意接種が可能です。
また、時間が経って抗体の量が下がってしまうケースがある麻しん(はしか)・風しんや発症すればつらい症状となる帯状疱疹(50歳以上からワクチン予防が可能)など大人になってからこそ確認しておきたいワクチンもあります。
ワクチンは一般的な医薬品よりも管理が難しく、いざ感染症が流行してからでは、生産・流通量が充分に対応できないこともあります。
気になる方は、ご自身の抗体の量が十分か調べたり、定期的に感染症の流行状況やワクチン供給状況を調べておくと安心です。
<ご参考までに>
厚生労働省:予防接種情報 よくある質問
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kihonteki_keikaku/index_00001.html
NID国立感染症研究所:日本の予防接種スケジュール
https://www.niid.go.jp/niid/ja/schedule.html
株式会社ネクト
※L-club 2024年4月配信より引用